COMMUNICATION
山本ケア通信

食欲の秋真っ盛りですが、皆様、「炭水化物」と「糖質」の違いをご存知でしょうか？
ごはんやパン、うどんそば（麺類）など主食に含まれているものが「炭水化物」で、砂糖やケーキなど甘いものを「糖質」とイメージしている方が、おそらく多いのではないでしょうか。

ジュースや缶詰など加工食品のパッケージには、その商品に含まれている栄養素の量が表示されているものがあります。
このようなカロリー(エネルギー量)や炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど食べ物に含まれている栄養素の量を判断する基準となっているのは、文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」です。
実をいうと、日本食品標準成分表には「糖質」という栄養素は存在していないのです。
「糖質」に相当するものが「炭水化物」なのです。
「糖質」とは食べた時に血糖値を上昇させるものの総称です。
つまり、ブドウ糖（血液中の糖），ショ糖（一般にいうところの砂糖）、乳糖（乳に含まれる糖）麦芽糖、でんぷん（ごはんやパン、いも類などに含まれる糖）、果糖（くだものなどに含まれる糖）などが、血糖値を上げる糖質なのです。
これに血糖を上げないオリゴ糖と食物繊維を含んだものが炭水化物です。
食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑える作用があるので、糖質とは真逆の働きをします。
厳格に言うと糖質の数値は表示されていないので、炭水化物から食物繊維の数値を差し引いたものを「糖質」と考えればいいと言えます。
今までは、でんぷんや麦芽糖は血糖値をそれほど上昇させないものとされてきましたが、実際にはごはんやパン、麺類など、でんぷんや麦芽糖を含む食べ物も血糖値を急上昇させることが分かっています。
血糖値を上昇させる糖質を多くとっていると、山本通信8月号で書いたようにケトン体が合成されにくくなってしまいます。
糖質に依存した状態からケトン体質(痩せやすい体質))に切り替えていくためには、食事で摂取する糖質の量を制限する必要があるのです。
この秋は糖質を控えてみてはいかがでしょうか。この１０月下旬、第８回日本ミセスグランプリ決勝が神戸でありました。
審査員をさせていただいていましたので、今年のグランプリ受賞者の写真をアップしておきます。