運動器の障害による「要介護リスク」を
なくすこと
内臓脂肪型肥満による、高血糖・高血圧・
高脂血症等の発症リスクをなくすこと
「キレイで元気!」なお肌で若々しい心で
社会と関わりをもち、生活すること
プラセンタ療法とは?
- 1)プラセンタとは?
- 「プラセンタ」とは”胎盤”のことです。プラセンタは胎児を守り、育てるために妊娠中に作られる一時的な臓器で、妊娠の期間中、胎児に必要な酸素や栄養素の供給を仲立ちし、胎児の臓器に代わり消化や排泄をおこないます。また。ホルモン分泌分泌を行ったり、病気にかかりにくくするための免疫を与えるなど、胎児がすこやかに成長するために様々な働きを担ています。
- 2)プラセンタの機能
- 胎児にとって、発育に必要な肺や肝臓など各種臓器の機能は十分に備わっていない期間にプラセンタが下記のような機能のを代行して行います。
・呼吸作用(肺の機能) |
・内分泌作用(脳下垂体・卵巣の機能) |
・代謝・解毒作用(肝臓の機能) |
・免疫作用(脾臓の機能) |
・排泄機能(腎臓の機能) |
・消化作用(小腸の機能) |
これら多様な機能を担うプラセンタは「万能の臓器」を呼ばれています。
- 3)プラセンタ療法が確立されるまで
- 紀元前より漢方薬・生薬として様々な効果がある薬として使用されてきました。
近代の西洋医学的な使用法が開発されたのは20世紀に入ってからで、埋没療法(組織療法)が開発されました。埋没療法は戦後日本でも取り入れられ、独自研究で生み出されたプラセンタ内服薬、より安全で簡単に治療が可能なプラセンタ抽エキス由来の注射剤が開発されたのです。
今日に至りプラセンタエキスが多くの患者様に喜ばれ、化粧品・サプリメントだけでなく医療面で再度注目が高まっています。
- 4)栄養成分に富むプラセンタ
- 胎児の発育を支えるプラセンタには、5大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)をはじめ、人間に必要とされるほとんどの栄養素が含まれています。
さらに、全身の細胞を活性化する様々な「成長因子」が存在し、特に「肝細胞増殖因子」は再生医療の分野で大変注目されています。
タンパク質 |
アルブミン、グロブリンなど |
ビタミン |
ビタミンB1、B2、B6、B12
ビタミンC、D、Eなど |
活性ペプチド |
|
ミネラル |
ナトリウム、カルシウム、カリウム
リン、マグネシウム、亜鉛など |
アミノ酸 |
ロイシン、リジン、バリンなど |
核酸 |
DNA、RNAなど |
脂質、脂肪酸 |
コレステロールなど |
ムコ多糖類 |
ヒアルロン酸など |
糖質 |
グルコースなど |
酵素 |
アルカリホスファターゼなど |
プラセンタの薬理
■幅広い薬理作用
・自律神経調整作用 |
・抗炎症作用 |
・内分泌調整作用 |
・強肝、解毒作用 |
・免疫賦活作用 |
・活性酸素除去作用 |
・基礎代謝向上作用 |
・血行促進作用 |
■山本整形外科でのプラセンタの薬理
プラセンタは整形外科の分野でもその作用を発揮します。
整形外科疾患・・・肩こり、腰痛、ひざ痛など
自己免疫疾患・・・関節、リウマチなど
肌の老化・・・肌荒れ、乾燥肌など
プラセンタの療法・注射
■多様なプラセンタ療法から最適なものを利用

日本では、プラセンタエキスを原料とした注射剤、内服剤、サプリメント、化粧品などが実用化されています。
病気の治療から、健康増進、アンチエイジング(抗老化)や美容のために、様々なケースで使用されており、最近ではかなり身近になってきたのではないでしょうか。
- ■プラセンタ注射(医師によるプラセンタ療法)
- プラセンタ注射は医師のみが行える療法です。通常のプラセンタ注射は皮下や筋肉内に注射します。通常のプラセンタ注射で効果が見られない場合、プラセンタの「ツボ注射」を行います。このツボ注射で用いるツボは経絡所に点在する治療ポイントの事です。疼痛を伴う整形外科的疾患に特に有効で、皮下・筋肉注射では改善しにくい、腰痛による脊柱管狭窄症などの難治性の疾患に効果が期待できるほか、気管支喘息、子宮筋腫など様々な疾患にも高い効果が認められます。
- ■関節リウマチの症状を軽減
- 関節リウマチは手足の指や手首、ひじ、ひざなどいくつもの関節に同時に炎症が起こって腫れや痛みが生じる疾患です。
病状が悪化すると関節が変形し、手足のきのうが損なわれる場合もあります。
自己免疫疾患の一種である関節リウマチには「抗原抗体反応」が関与しています。体を構成する成分を異物(抗原)と認識し、抗体をつくって攻撃してしまうことが原因です。
プラセンタには抗炎症作用などと共に鎮痛作用もあり、痛みの軽減に有効に働きます。また、抗疫調節作用、抗アレルギー作用などが相まって、体質の改善を促し、関節リウマチの根本的な改善に効果をあげていると考えられます。
- ■腰痛やひざ痛、肩こりを和らげる
- 腰痛(変形性腰椎症、筋・筋膜性腰痛、急性腰痛症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛など)や、ひざ痛(変形性関節症が原因)肩こりなど疼痛を主とする整形外科的疾患に、プラセンタの「ツボ注射」がとても効果的です。
通常ツボへの鍼・灸で効果がある、そのツボに直接プラセンタエキスを注入することで持続性のある疼痛の軽減、他覚的な筋緊張の消失が得られます。
- ■アレルギー疾患を改善する
- アレルギー疾患にはアトピー性皮膚炎や気管支喘息など「抗原抗体反応」が過剰に働き体の正常な細胞まで攻撃されることで引き起こされるものがあります。
プラセンタ療法を行うことで、抗アレルギー作用をはじめ、抗炎症作用、免疫調整作用、基礎代謝向上作用などが複合的に働き、自律神経調整作用も相成って体を正常な状態へ改善してくれます。
- ■更年期障害を緩和する
- 更年期障害は、エストロゲンという女性ホルモンの卵巣からの分泌低下や停止に加え、ストレスを受けやすい性格や生活環境などといった精神的、環境的要因が原因となって、自律神経に変調をきたすことで引き起こされます。
更年期障害の治療における基本的なプラセンタ療法はプラセンタ注射が効果的です。
プラセンタのもつ、ホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調整作用などが役立っていると考えられます。
更年期障害のプラセンタを用いる注射については、健康保険が適応される場合がありますので、受診される際に医師までお尋ねください。さらに、内服薬・サプリメントの継続的な摂取により更年期障害の緩和効果を期待できます。
- ■うつ病や月経前緊張症などにも効く
- 月経前緊張症とは、頭痛、乳房痛、下腹部痛、便秘、むくみ、肌荒れなどの身体的症状およびイライラ、憂鬱、不安などの精神的症状が、月経の3~10日前から現れ、その開始と共に治まるものをいいます。
また、うつ病や自律神経失調症、不眠症などにもストレスの関与が大きいく、プラセンタの自律神経調整作用や内分泌調整作用がこうした精神疾患に有効に働きかけその改善を促します。
- ■肝炎、肝硬変などの肝障害の改善
- 肝炎、肝硬変などの肝障害の原因はアルコール性・ウイルス性共に体内に過剰に発生した活性酸素が原因です。プラセンタには活性酸素除去作用や、活性酸素の過剰な発生を抑える免疫賦活作用、強肝、解毒作用、抗炎症作用などの働きがあるため、肝炎や、肝硬変などの肝障害に効果があると考えられています。
プラセンタの注射剤は更年期障害および乳汁分泌不全、あるいは肝障害の治療剤として厚生労働省より認可されています。健康保険が適応される場合がありますので、医師までお尋ねください。
- ■美肌や美白などの美容効果
- ・シミの予防と改善
多くの紫外線に当たると有害な活性酸素が発生します。活性酸素を発生させないよう紫外線から身を守ろうとメラニン色素が生成され、発生した活性酸素の量が多ければ多いほど、皮膚の新陳代謝では剥がしきれないメラニン色素がシミとなります。
プラセンタの活性酸素除去作用や抗炎症作用、新陳代謝を高める血行促進作用でシミの予防や改善に効果的で、美白効果も期待できます。
・シワ、たるみの修復
加齢による衰えや活性酸素によって、肌のハリに関係する組織(コラーゲン、エラスチンなどの繊維芽タンパク質、ヒアルロン酸)の酸化促進、産量の減少、細胞の不活性化がおこります。酸化した線維芽細胞は、ねじれ、伸び、切断などの変性が生じます。プラセンタは活性酸素除去作用も備えているため、先の原因に働きかけることでシワやたるみの州吹きを促します。
また、プラセンタは皮膚から浸透するので、化粧品の成分としても使われています。
乾燥肌、脂性肌、ニキビなどにも効果があり、その幅広い効果が美肌づくりに貢献します。
整形外科
運動器(筋肉、腱、神経、骨、関節など)のけがや病気を扱う科です。
- 1)骨折や脱臼の治療
- スポーツなどによる骨折・脱臼や靭帯損傷など、手術を必要としないものに対して
レントゲン診断後に整復、ギプス固定などをします。
- 2)神経ブロック療法
- 頚椎・腰椎の神経圧迫障害による上肢痛・坐骨神経痛に対して頸部・腰部の神経根ブロックをして疼痛を軽減します。
仙骨部硬膜外ブロック・坐骨神経ブロック・その他疼痛に対する治療も行っています。
- 3)関節内注射
- 変形性膝関節症や肩滑液包炎などに対してヒアルロン酸などの関節内注射をして、関節の痛みを和らげます。
- 4)投薬
- 非ステロイド系の消炎鎮痛剤を主に投与しますが、投薬の意味は単なる痛み止めというより炎症を抑える効果を期待して、その他の治療との相乗効果を高めます。
- 5)日常生活の指導
- 姿勢や日常生活動作の指導、自宅でできる体操や運動に関する生活の改善、管理栄養士の食事指導も行っています。
リウマチ科
主に関節炎を症状とする病気を扱う科です。
リハビリテーション科
怪我や病気で弱った体の働きを以前の働きにできるだけ戻すことを目的に、
温熱療法や運動療法を行う科です。
牽引療法・電気治療・マイクロなど症状に合わせた物理療法を処方し、筋肉や関節周囲の血流を改善し、炎症を緩和させます。
内科
風邪や腹痛、頭痛、ちょっとした不定愁訴など、頻度の高い病気の原因を的確に判断、診察を行います。また、より専門性の高い治療が必要な場合、他専門科への紹介を行います。
皮膚科
けがの治療・きれいに早く治す方法として当院では「湿潤療法(しつじゅんりょうほう)」を行っています。湿潤療法とは、キズを乾燥させずに湿潤状態を保つことで、痛みが少なく、きれいに早く治す治療法の事です。ほくろ・イボ・腫瘍(できもの)等の簡易な手術治療を行います。