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山本ケア通信

秋も深まってきていますが、皆様、身体の調子はどうでしょうか？朝晩の寒暖差が大きくなっていますので、体調管理にはくれぐれも気をつけてください。
ところで、「オステオカルシン」という言葉をご存知でしょうか？
最近の研究では、骨は体を支えるだけでなく、体内のさまざまな器官とネットワークを持ち、健康と若さの維持に大きな役割を果たしていることが分かってきています。
骨を作る「骨芽細胞」が出すメッセージ物質が「オステオカルシン」です。オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。オステオカルシンは「若さを生み出すホルモン」とも言われ、その働きは

1. 血糖値の上昇を抑えて糖尿病を予防する
不足すると血糖値が上昇しやすく、太りやすい体質になりやすく注意が必要です。

2. 記憶力や認知機能を改善
オステオカルシンは脳にも働きかけます。ニューロンと呼ばれる脳神経細胞を活性化させ、認知機能の増大が確認されています。記憶力や認知機能を高めるという実験結果もあります。

3. 筋肉を増やす
筋肉内のエネルギー効率を高め、筋力減少を予防し、健康寿命を伸ばす効果があげられますが、不足すると筋肉が衰えて運動能力が低下し、寝たきり生活を余儀なくされることもありえます。

4. メタボリックシンドロームを予防する
脂肪を燃焼させてエネルギーに変える体内のメカニズムを活性化させ、メタボリックシンドロームの予防や改善効果が見込まれます。

5. 活性酸素の産生を減らし、免疫力を上げる
活性酸素は体内で過剰に産生させると細胞を攻撃し、老化やガン、生活習慣病の一因となります。その産生を抑えることで、アンチエイジングやガン細胞の増殖を抑え、免疫機能の向上が期待できます。

6. 美肌やハリのある顔をつくる
骨がやせて縮小すると、皮膚が余ってしわやたるみの原因になります。さらに、オステオカルシンは質のいいコラーゲンを生成するため、不足するとハリのない肌になるのです。

オステオカルシンは、骨への物理的刺激によって「骨芽細胞」が活性化されることでその分泌量が増えることが知られています。つまり、骨への適度な負荷や刺激を加える運動をすることや、日常の食生活を工夫することなどでもオステオカルシンは増やすことができます。
そのことから、私たち山本整形外科スタッフ一同は、プレリミナリー研究で、頭の骨を毎日１分間刺激することによって、オステオカルシンが上昇し、若返る効果があることを証明しました。それはまた、後日報告します。お楽しみに！