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良質な睡眠をとるために
皆様、新年おめでとうございます。1月も半ばを過ぎ、正月気分もあっという間に「終わった」という感じですね。
最近皆様から、「手足が冷たくて、よく眠れないんです。先生、どうしたらいいでしょうか?」という質問を受けることが時々あります。これについて、今回は考えていきましょう。
良質な睡眠を妨げる「冷え」ですが、人の体温には1日を通じてリズムがあり、眠りとの関係も深いことが分かっています。また、1日のうちで、1~1.5度ほど上下するのです。活動的である日中、体温は上昇しますが、夜になると体にたまった熱(深部体温=脳や内臓などの体の中心部の体温のこと)を下げるために手や足先の末梢の血管を拡張させて血流量を増やし、熱を放出(熱放散)します。
その体温の変動が「休息」のサイン(=眠気)となり、体は自然と眠りの体勢に入っていきます。このタイミングと就寝がちょうど重なると、深い眠りを得ることができるのです。
ところが、冷え性の人は血液の循環が悪いので、深部体温を効率よく下げることができません。このことが、冷え性による睡眠障害の大きな原因なのです。また、冷えと眠りには、自律神経も関係しています。本来、夜の体温の変化に合わせて活動神経である「交感神経」からリラックス神経である「副交感神経」に切り替わりますが、体が冷えていると体温を逃がさないように防御機能として、「交感神経」が優位に働き続けます。そのため寝ている間もリラックスできず、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める……といったことが起こるのです。
女性は冷えに悩む人が多い傾向にあります。体の熱の約60%は筋肉で生み出されているため、一般的に筋肉量が少ない女性は冷えやすいのです。さらに、最近の若い女性にも増加中の「過緊張」が加わるとますます冷えは助長されます。過緊張とは、ストレスフルな環境が原因で常に心身が緊張した状態のことで、睡眠の質にも悪影響を与えます。ストレスを抱えていたり、寝る直前までパソコンや携帯電話を操作していたりと、日中の緊張状態を上手に緩和できないまま就寝すると、熟睡できず、寝ている間も興奮した状態が続きます。冷えや過緊張により良質な睡眠がとれないと自律神経が乱れて血流が悪くなり、体がますます冷える……という悪循環に。この悪循環を断ち切り、健康の要である良質な睡眠をとるためにも、冷えない体づくりはとても大切です。
快適な眠りをするには、3つのセルフケアポイントがあります。
1.就寝時に胃腸が活発に動いていると、眠りが浅くなるので夕食は就寝3時間前までに済ませる。
2.生姜やねぎを入れた鍋料理など、体を温める食材を積極的に摂るよう心がける。
3.寝る前に38~40度のぬるめのお湯に浸かる。
お風呂に入れない時は、足湯だけでも効果的。
ただし寝る直前に入るとかえって体が火照って寝つきが悪くなるので就寝1~2時間前にゆったりと入るようにする。
といったことです。冷えを和らげ、快眠を得るには、体を内から温めて血行をよくし、じっくりと体質から改善していくことが大切です。この冬、少しでも参考になれば幸いです。
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転倒リスク体操
体操を毎日行って、転倒のリスクを回避!
❶下肢筋力UPに!かかと上げ運動
●椅子の背もたれや手すりを持ち、足を肩幅に開きます。(この時、少しの力で動く物だと転倒に繋がるので注意してください。)
●かかとを10回上げましょう。(なるべく、手の力に頼らず、足の力で頑張りましょう。)
❷バランス能力UPに!ビー玉運び
●ビー玉15個を足の指ではさんで
トレイに移動させます。
●回数:ビー玉15個 1日3セット
スタッフのお正月
ウォーキング教室
2020年2月のウォーキング教室の開催日時は
2月13日(木)・27日(木)です。
参加希望の方は1階受付までお声かけ下さい。
ハーバリウム体験教室
2月のハーバリウム体験教室
2月15日(土)14時~
体験ご希望の方は1階スタッフまでお申し出下さい