COMMUNICATION
山本ケア通信

暖かく過ごしやすいいい気候になってきましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか？

コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、ロックダウンしている都市や国が多くを占め、日本でも緊急事態宣言が発令され、自粛自粛で、皆様窮屈な生活を強いられていることと思います。コロナウイルスに関して、「オーバーシュート」、「クラスター」、「ロックダウン」、「ソーシャルディスタンス」、「三密」、「休業要請」、「医療崩壊」など、今まで聞かれなかったような言葉が次々と出現してきて、戸惑っておられるのではないでしょうか。

ところで、皆様「ウイルス」とは一体どういうものでしょう？これに、答えられますか？また、「細菌（サイキン）」と「ウイルス」はどう違うのでしょう？「ウイルス」の方が小さいんじゃないか？と漠然と思われていて、はっきり違いがわからない人が大多数を占めるのではないでしょうか。

実は大きな違いがあって、細菌（サイキン）は生き物（生物）なのですが、ウイルスは生物ではなく、物体、物質なのです。(補足ですが、ウイルスは生物ではありませんが、微生物学の中で扱われています。)　「へぇ～、知らなかったよ。勉強になった。」と言って頂ければなによりです。

現代生物学では、生物は①自己増殖し、②自分で栄養物を摂取し、③細胞膜を持つものとされています。一方で、ウイルスは核酸（DNAやRNA）をもっていて、自己増殖をしますが、自分で栄養分を摂取することができないのです。ウイルスは細胞膜をもっておらず、すなわち細胞構造をとっていないのです。
生物は、細胞の中、多くはその中にある核というところに核酸を入れているのですが、細胞膜を持たないウイルスは、自分の外側を細胞膜の代わりに、タンパク質で覆っているのです。ウイルスは細菌（サイキン）と違って自分で栄養分を取ることができず、宿主に寄生して宿主から栄養を奪わなければならないのです。つまり動物や植物に寄生しなければ増殖できないものなのです。
また、生物である細菌（サイキン）は食料に入って食料を分解して腐敗させたり、(それを食べると食中毒になる)、発酵させたりしますが、ウイルスにはそのような能力はなく、食料のなかに入っても、じっとしているだけで、増殖はできないのです。
感染は、ウイルスが鼻、口などの呼吸器、または眼などの粘膜を通して体内に侵入することによって起こります。ウイルスは、私たちの体内にある細胞に自分の遺伝子をいれ、私たちの細胞の力を借りて遺伝子を増やすのです。ウイルスの遺伝子が増えたらその細胞から出て行き、また別の細胞にくっついて次々に増えていくのです。従ってウイルスをやっつけるには、ウイルスが細胞にくっつくのを防ぐか、あるいは細胞内でウイルスが増殖するのを阻止しなければならないのです。そういう作用を持つ薬が「坑ウイルス薬」です。
まだ、コロナウイルスに効く特効薬がない今、身体がウイルスに攻撃されたときに、身体の抗酸化能力や免疫力を最大にしておくことが、症状の軽減や発症予防に重要です。重篤になってから治療するよりも、予防に力を注ぐほうが簡単です。「国際オーソモレキュラー医学会」では、ウイルス感染予防や症状緩和のためには、ビタミンCと同時に、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、及びセレンを一緒に摂取することで、ウイルスに対する免疫機能が強化されることがわかっており、推奨されています。

皆様も、参考にされてはいかがでしょうか。